はじめての住宅ローン入門その3



元利均等返済と元金均等返済の選択

元利均等返済とは?

元利均等返済というのは、毎回の返済額が一定になるように元金と利息の割合が変わっていく仕組みになっている返済方法のことです。

元利均等返済の特徴は?

元利均等返済では毎回同じ金額を返済していけばよいので、資金計画が立てやすいというメリットがあります。

※ただし、変動金利型ローンの場合には、この返済方法によっても金利変動によって返済額が変わります。

元金均等返済とは?

元金均等返済というのは、毎回の返済額に含まれる元金を一定にする方式になっている返済方法です。

元金均等返済の特徴は?

元金均等返済では、返済当初の返済額は多くなりますが、返済が進むにつれて負担が軽くなっていくという特徴があります。

また、コンスタントに元金を返済していくので、その分にかかってくる利息が少なくてすみ、総返済額では元金均等返済のほうが有利になります。

元利均等返済と元金均等返済ではどちらが有利?

元利均等返済と元金均等返済を毎月の返済額で比較すると、元利均等返済のほうは返済開始からずっと変わらないのに対して、元金均等返済のほうは当初の返済額が元利均等返済に比べて2〜3割程度多くなります。

ただし、元金均等返済はその後はどんどん減っていきます。

さて、両者のどちらを選択するのがよいのでしょうか。

一般的には、当初の返済が苦にならないのであれば、最初は多く返済していかなければならないけれど、後から少なくなっていく元金均等返済がよいということになり、とても当初の返済額は返していけないということであれば元利均等返済になるかと思われます。

ただし、元利均等返済のほうは、返済が始まった頃はほとんど元金が減っていかないということには注意したいところです。

というのも、35年返済の場合ですと、毎月返済額のうち元金分が占める割合が利息分を上回るのは、なんと25年を過ぎた頃からとなってしまうからです。

もし、マイホームを購入したものの、それから数年で新たなマイホームを買い換えるというような場合には、ローンの元金がそっくり残ってしまっているということになります。


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